2011.10.09 (Sun)

美味しんぼ (88-92)

83年に連載が始まった「美味しんぼ」は食文化を取り巻く問題を深く採り上げています。
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それじゃ山岡さんは何なんですか!? 魚を食べ、
牛を食べ、鶏を食べ、それを美味いの不味いの言っている


そんなの「犯罪」でしかないじゃないですか!

第13巻「激闘鯨合戦」は「国際問題」から「人間の本質」にまで踏み込んだ大傑作でした。
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そうだよ、俺はとても罪深い人間だ。

人間が「生まれつき背負った罪」、第27-28話 「激闘捕鯨合戦」前編と後編を紹介します。
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今回は「鬱なテーマ」ですいません。
私は84年頃に、テレビを観るのを忘れちゃうくらい夢中で本を読んだ時期があります。
まず人類が自然環境を破壊して多くの生物を絶滅に追い遣っていること
「公害」という形で同胞にもその矛先が向けられたことにショックを受けました。

「戦争」のことはもっとショックでした。
米ソが人類を何回も絶滅させられる大量の核兵器を持ってるなんて理解不能でしたね。
「人類を一回絶滅させたら、残りは誰に使うの? 意味無いだろ!」なんて思ってました。

「万物の霊長なんてトンでもない! 人類って最低最悪の存在なんじゃないか?」
とそれまでの「人類至上」の価値観が崩壊し「逆なんじゃないか…」と疑念を持ち始めました。


「性」のことは百科事典で知りました。 「ソノ先」が分かったんですね。 まず…
「こういうことを本で知ること自体、人間は生物としておかしいんじゃないか?」と感じました。
そういう「生物としての本能が…」と考えた時にフッと思い当ることがあったのです。
私は子供の頃から特撮やアニメに登場する「ドリル」が大好きでした!
「宇宙戦艦ヤマト」の「ドリルミサイル」はそのシーンだけ強烈に網膜に焼き付きました。
「多くの男の子はドリル好きみたいだけど、それは残された『本能』なのかな」と思いました。

また当時の私は事典の生々しい「断面図」を見て「乱暴な行為」だと感じました。
でもそれを否定すると人類だけじゃなく、多くの生命も否定することになってしまうのです…


皆さんも子供から大人になるにつれ、同様のことを悩まれたと思います。 そして…
「考えても戦争を止めてくれないから無駄」「そういう仕組みだから悩んでも仕方ない」
と「考えること」「悩むこと」をやめたのではないでしょうか? 私もそうでした。
「答えが出ない問題」と思って「考えない悩まない」ことにしたのです。

そういうことを完全に忘れた頃(86年末?)に「ビッグコミックスピリッツ」を何気なく読んだら
「激闘捕鯨合戦」が掲載されていて「その答え」が分かった気がしたのです。

ジェフ・ラーソンはアメリカ・ロサンゼルス出身。
日本料理に魅せられて来日、割烹「鯛ふじ」で修行に励む青年ですが「捕鯨禁止論者」。
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人間という人間は全て「罪深い存在」なんだ

その彼に鯨料理を食べさせた山岡さんの行動は非常に問題だと思いますが…
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牛は殺しても良いが鯨を殺してはいけない…

そんなことがあるものか 両方「有罪」だ!!!


「彼なら分かってくれる」と確信を持った上での行動でしょう。
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「命有る者を殺さねば生きて行けない」
 

これこそ人間が「生まれつき背負った罪」なんだよ。

これは決して「開き直り」ではなく「真理」だと感じました。
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「生まれつき背負った罪」!?

私は京極さんの言葉に興味を持ち、易しい宗教や思想の本を読むようになりました。
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仏教ではそのことを「業」(ごう)と言うてる。

83年頃から「漫画原作のアニメ」が多くなり、私はアニメをあまり観なくなりました。

しかし「美味しんぼ」は原作の持ち味を損なってないと感じ、よく観てました。


そして「後編」の内容から「戦わなきゃいけない時もある」と感じました。

当時の日本は自動車産業、電子工業で「貿易黒字」を貯め込み、外国から反感を買い

「ジャパン・バッシング」 が盛んだった頃です。

第23話までの1st.OP「YOU」(歌:結城めぐみ さん) 「バブル絶頂期」を感じさせます。

アニメ「美味しんぼ」は3年半、136話も続きましたが、
92年のTV番組改編期には人気がある番組が色々と唐突に終了した記憶があります。


そして「捕鯨問題」は現在も続いています。 今年2月に「シーシェパード」の不法な妨害に
屈した形になり、私は「尖閣諸島ビデオ問題」(10年9月)と同様に衝撃を受けました。

「日本は外国の圧力に簡単に屈する国」と既に周辺国に思われてるのかも知れません。
もう鯨だけではなく、日本が「ナメられるか ナメられないか」の問題です。
「文化」「領土」を守れない国は、国民の「豊かさ」「幸せ」「命」も守れないと思います。
でわ
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Comment

主義主張のある問題は難しいですね。ただこのマンガの当時、自国の食文化についてまで外圧を受けたり、生きる物を何なら尊いから食べてはいけないと言ったりというのはおかしいと思いました。
toshi |  2011.10.11(火) 16:20 | URL |  【編集】

「激闘鯨合戦」と「日米米勝負」は、スペシャル版として放送されてましたね。

鯨合戦の捕鯨反対派は、結構言う事が過激で、今なら「シーシェパード」みたいな連中でした。

日本の伝統文化である文楽を見て「素晴らしい!」と絶賛していた彼らが、人形の頭と胴体を繋ぐ部品に鯨のヒゲが使われていると知った途端に、手のひらを返して「そんな文楽など止めてしまえばいい」と他国の文化まで否定するのは、日本人として見ていてムカついた記憶があります。

美味しんぼは、料理に文化的、政治的主張や思想なんかが込められていて、大人向けでした。
その点クッキングパパは、おいしい料理を作ってみんな笑顔で食べるといった話で、同じ料理が題材でも全くコンセプトがちがうんですよね。
T-yoko |  2011.10.11(火) 23:50 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます、まとめてすいません。

「思い出のエピソード」なので以前から採り上げたいと思ってました。
小学校高学年くらいになると色んな知識が増えて来るので、
どうにもならないことを悩んでしまう方が多いと思います。
でも中学生になって忙しくなると忘れてしまうんですよね…

従兄の家でスピリットをまとめ読みしたので、87年初頭くらいに読んだと思います。
私の記憶では、連載時の京極さんのセリフは「業」ではなく「原罪」でした。
仏教に「原罪」という言葉は無いので、コミックでは「業」に訂正されてました。
ヤングジャンプに連載されてた「某漫画」と同様に「大人の漫画は面白い!」
と感嘆しながら読んでました。 「某漫画」についてはその内。

この記事は公開日を延長したのですが、その間に「調査捕鯨再開」のニュースが
あったのは偶然です。 鹿野大臣にはもっと毅然とした態度で宣言して欲しかったです。
でわ
珍来 |  2011.10.12(水) 00:30 | URL |  【編集】

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