2012.05.20 (Sun)

トリプルファイター (72)

早瀬哲夫、勇二、ユリの3兄妹がそれぞれグリーンレッドオレンジファイターに変身して…
トリプルファイター OP1

トリオで~ 変身~ トリプルファイタ~♪

更に3人が合体してトリプルファイターへと変身する「集団変身ヒーロー番組」
トリプルファイター OP2
「科学忍者隊ガッチャマン」(72-4)よりも約3ヶ月前の72年7月に放送開始されました。

「ゴジラシリーズ」「ウルトラマンシリーズ」をほとんど観てない管理人が不遜にも、
特撮の神様・円谷英二(70年満68歳没)大先生と日本の特撮をリードして来た円谷プロ
について書きます。 非常に駆け足の内容ですが、御容赦下さい。
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More・・・

戦後から50年代まで「チャンバラ映画」、50年代後半から「忍者映画」が大人気でした。
日本のアクションの源流は「チャンバラ」で、「忍術」を描くためトリック撮影が行われました。
当時の子供達は時代劇を観て「チャンバラごっこ」「忍者ごっこ」に夢中になったようです。

日本初の本格的特撮怪獣映画「ゴジラ」(東宝配給、54年)は空前の大ヒットを記録!

海外でも大評判となり、特撮を担当された円谷大先生の名は世界に知れ渡りました。

管理人はゴジラシリーズ第17作「ゴジラvsビオランテ」(大森一樹監督、89年)だけは
映画館で観たことがあります。 斉藤由貴さんが声のみで出演されてると聞いたからです。
ゴジラ上陸の最も緊迫したシーンで、大阪城ホールに「夢の中へ」のイントロが流れて…

追加:探したらこんな動画がありました。 デーモン小暮閣下も出演されてましたw

皆さーん、コンサートの途中ですが、ゴジラが大阪に
向かっているそうですぅ。 係員さんの指示に従って、
急いで避難して下さーい。
 癒される美声に館内はドッと湧きましたw   

円谷大先生がお亡くなりになった直後、俗に言う「東宝解体」が始まりました。
71年に製作部門を「東宝映画」として分離独立させ、翌年本社での映画製作を停止。
80年代バブル期からはテレビ局や外部プロダクションが製作した映画を配給することが
主になり、90年代バブル崩壊からは自社制作は年1~2本になってしまいました。
2000年以降は「シネプレックス」効果で成功しますが、自社制作の気運は盛り上がらず、
ゴジラシリーズは第28作「ゴジラ FINAL WARS」(04)が最終作となっています。


円谷大先生は63年に「株式会社円谷特技プロダクション」を設立されました。
(68年から現在の名称「株式会社円谷プロダクション」、以下「円谷プロ」と書きます)

テレビ特撮番組「ウルトラQ」(66)により「(第1次)怪獣ブーム」 (66-8)を

巻き起こします。 当時の子供達は「怪獣ごっこ」で遊ぶようになりました。

映画でしか見られなかった怪獣がテレビで見られるというのは画期的なことでした。

次番組「ウルトラマン」(66-7)は全話カラー放送され「巨大変身ヒーロー」が登場!


日本で初めて「変身シーン」を描いたテレビ作品はアニメ「ビッグX」(64-5)のようです。

主人公はシャープペンシル型の装置で鋼鉄のように強靭な20倍の巨体に変身しました。
個人的には外見的に変化しないので変身という気がしません。

また日本初の「全話カラー放送された特撮ドラマ」は「マグマ大使」(66-7)です。

放映開始はウルトラマンより13日前でした。 どちらも手塚治虫大先生原作です。
「ロケット人間」マグマ大使が何がどうなってるか分かりませんが「変形」します。
巨大ロボ変形を先駆けてるような… 手塚大先生は多くの画期的アイディアを遺されました。

分かってるだけで2本の先例がありますが、個人的には
「日本初の変身ヒーローはウルトラマン」 という気がします。
「変身ブーム」(71~74)を巻き起こした「仮面ライダー」(71~3)を明らかに先駆けてました。


「ウルトラマン」は制作スケジュールが遅れたため全39話で終了を余儀なくされました。
半年後に「ウルトラセブン」(67-8、全49話)が放送され非常に高い評価を得ますが…

クォリティが高い反面、製作費が掛かり過ぎる体質が定着してしまったようです。


円谷大先生は天才的才能と超人的な情熱、それに絶大な「カリスマ性」から
多くの偉人的エピソードが伝えられる方ですが、経営者としては疑問符が付いたようです。
当時は「黎明期」で商品化ビジネスが確立されてなかったせいもありますが…

「ウルトラファイト」(70-1)は円谷大先生死後の危機的状態が見て取れます。
毎週月曜~金曜17:30~35の5分間放送された「超低予算番組」です。

「ウルトラマン」「ウルトラセブン」のファンの多くからは酷評されたようですが、
当時の児童層からは絶大な支持を受け、人気番組になりました。 その人気により…

第2期ウルトラシリーズ(71~5)が製作され「第二次怪獣ブーム」(71~4)が起こりました。
「変身ブーム」(71~4)と同一視されることもあり、区別する必要もないかも知れませんが
仮面ライダーシリーズと人気を二分していた「特撮黄金期」と言えると思います。


「トリプルファイター」は両シリーズに熱い注目が集まった72年に製作されました。
兄妹は伊賀忍者一族の末裔という初期設定で、変身するのは1人でしたが、
単独スポンサーの玩具メーカー、ブルマァク(69年設立、77年倒産)が改善を求め、
3人全員が変身して、更に3人が合体する設定に変更させられました。
トリプルファイター
右端・グリーンファイター(早瀬哲夫)が長男で「知性」の戦士、リーダー。
中央・レッドファイター(早瀬勇二)が次男で「力」の戦士。
左端・オレンジファイター(早瀬ユリ)が長女、末っ子で「心」の戦士 。
ユリ1
ヒロインがオレンジなのは面白いですね。 早瀬ユリ役の笛真弓さん(当時19歳)はこの作品で
人気が出たようです。 この方については次回の記事でちょっと捕捉してみたいと思います。

毎週月曜~金曜17:30~40の10分間放送された「低予算番組」ですが…

管理人的にはどう見ても「集団変身ヒーロー番組」にしか見えませんでした。
「科学忍者隊ガッチャマン」「秘密戦隊ゴレンジャー」を先駆けていたと思います。
しかし、残念ながらそのアイディアの価値には気付かなかったようですね。。。


管理人は「ウルトラマン80」(80-1)も観てませんでしたし、
16年ぶりに放送された「ウルトラマンティガ」(96-7)の頃はテレビ離れしてました。
断片的には色々と観ていて、これから観てみたい作品も多いですが、今の所…
全話視聴したウルトラマンシリーズは「ウルトラマンメビウス」(06~7)だけです。


僕らが変えてく未来~ 絆は途切れやしない~

「ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品」で非常に楽しめましたね~。
しかしその後、円谷プロの経営は悪化してしまいます。

「円谷プロ、パチンコ機販売のフィールズが子会社化へ」
ttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/17/news055.html
昨年のこの出来事に衝撃を受けた方は多いようです。
「嘆かわしい! 円谷英二が草葉の陰で泣いているだろう!!」
「今の日本で儲かってるのはパチンコ屋くらい。 金がある所に買ってもらって良かった」
など色んな意見があるでしょうが、管理人としては複雑な気持ちです。
でわ

P.S.
ナショナル劇場(現:パナソニック ドラマシアター)で69年から放送されてた
「水戸黄門」が昨年末に42年の歴史を閉じたことも衝撃的でした。
「水戸黄門」が終了すると、テレビ時代劇はどうなるの?
ttp://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaetc/20111205-OYT8T00442.htm
現在50代以降の年代が子供の頃にあまり時代劇を観なくなった影響が大きいかも…

今の日本は「財政悪化で後の世代の負担が過大になる」ことが問題になってますが、
「日本の伝統や技術が後の世代に継承されない」
という問題も、それと対になって同時に進行してるように思います。
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13:00  |  戦隊以外の特撮

Comment

毎度おじゃまします。

 自分はウルトラファイトの少々ゆるい世界観も好きでしたが、近年見返してみると意外に残酷なところもありました。
 
 トリプルファイターには結構はまって毎日観てましたね。レコードも買いましたし意外にライダーより好きな時期もあったくらいです。
 ユリも好きでした。自分のヒロイン好きの原点かも。是非詳しく取り上げてください。
 最後トリプルが登場するとあっさり怪人がやられるのはパターンとは言えちょっと物足りなかったです。
 
 メビウスは面白かったです。やっとウルトラ兄弟に整合性がついた感じがしました。管理人さんも機会があれば他のウルトラもご覧いただければと思います。今年のサーガも面白かったですよ。まあ戦隊ライダー映画にはかなわなかったようですが、個人的にはサーガの方がよかったです。
toshi |  2012.05.20(日) 19:36 | URL |  【編集】

こんばんわ、toshiさん

私はケーブルテレビやインターネットをやるようになってから
「ウルトラファイト」を知りました。 もしリアルタイムで観たらハマったと思います。

「トリプルファイター」は”スポンサーのゴリ押し”の結果らしいですけど
「集団変身ヒーロー」を先駆けてました。 違うとは言えないですよね~。
ユリを採り上げると言っても「ハイキックの画像」くらいですw

メビウスは楽しく観られました。見逃した初期の方もDVDで観てます。
ダン(セブン)はレオの終盤で行方不明のままだったそうですね。 信じられません!
メビウスを切っ掛けにウルトラシリーズも… と思いましたが、まだ実行してません。
強烈に印象に残ったお話もあるので、幼い頃に再放送で結構観てたようです。

昨年のニュースは吃驚しましたが、今年の映画「ウルトラマンサーガ」が
興行成績も良く、評判も上々のようなので悲観することもないかも知れません。
でわ 
珍来 |  2012.05.20(日) 20:40 | URL |  【編集】

久しぶりではありますが…

実はここしばらくの記事に関して
殆ど僕が個人的に述べるような意見や
情報はなく、また、知識として知ってたので
触れたかった事も先に語り尽くされていたため、
何も書き込めませんでした…

ただ、時代劇について触れるのなら忘れてはならない
大事なモノがあるので、お邪魔しました。
"時代劇"で"特撮"と言ってしまうとどうしても
忍者モノに偏ってしまい勝ちですが、
"時代劇"で"集団ヒーロー"というと今現在
30~40代の人にはもう一つ思い浮かぶシリーズ
があるのでわ?
それは奇しくも仮面ライダーやマジンガーZと同じく
1972年にスタートした「必殺シリーズ」です。

まぁ今となってはパチスロなどのみでひとくくりで
"仕事人"としか認識されてませんが、80年代前半の
ブームによる映画化や旧作の再放送でハマッた小学生も
かなり多かったと思われます。僕もその一人でしたが…。

なお、仮面ライダーとの共通項も割りと多く、
宮内洋や村上弘明の出演は言うに及ばず、
アマゾンの必殺技"大切断"と第4作「暗闇仕留人」の
糸井貢の殺し技が同じ演出だったり(写真を
真っ二つにするカットだった)暗闇を武器が
飛んでいくカットは後のスケバン刑事シリーズにも
影響を与えたといいます。戦隊でも
"タイムVSゴーゴー"のシオンとか
"アバレVSハリケン"の幸人とかは明らかに
影響を受けてます。

でも個人的に一押しで、ぜひ一度取り上げてもらいたい
と思っている作品はシリーズ最後期の異色作、
「必殺剣劇人」です。全必殺シリーズ中、唯一、
名乗りこそ挙げないものの決め台詞を言い、
大人数相手に派手に立ち回る集団変身ヒーロー番組に
なってました。当時は中学生で一時的に戦隊から
離れていた時期でしたが(どっちかというと必殺や
ハングマンの様な影のあるヒーローが好きだった)
これは両方の要素を満たしていたのでストライクど真ん中
でした。より正確に言うと必殺からも戦隊からも、その他
一般の時代劇からも全てはみ出した"傾いた"番組
だったから好きだったのですが…

ある意味今やってるアキバレンジャーにも
通じる所があるかも知れません。

あと、できればそのアキバレンジャーを
扱う時があったらついでにもう一つの
非公認戦隊(しかも石ノ森原作)"ボイスラッガー"に
ついても触れてもらいたいと思います。
池澤春菜以外全員本家戦隊に関わってますし…
堀川廉 |  2012.05.20(日) 21:45 | URL |  【編集】

またしつこくすみません。

 トリプルはブルマァクが単独スポンサーだったのでまあオモチャ宣伝番組の方向だったんでしょうね。でもユリの心情描写等後半になるにつれドラマ性も高くなったと思います。今CSで観てますが懐かしいです。

 ユリのキックは初期には多かったですが段々無くなっていったのが残念でした。ペギーみたいならよかったな。

 第2期のウルトラはリアルタイム世代なのですがレオの暗さはすさまじかったです。あの優しかったダンが別人のような鬼隊長だったし。
 40話でダンが死んだのか生きているのかは当時気になりました。MAC全滅というのも今じゃできない描写かも。
 マンガでは救出されたという描写があるのも読みましたが、その辺をメビウスあたりではっきり映像で説明して欲しかったですね。

 


toshi |  2012.05.20(日) 21:48 | URL |  【編集】

こんばんわ、堀川廉 さん

日本のアクション&特撮の源流を辿ると時代劇になるんですが、
正直言って私は時代劇を全然観てないんです。

「必殺シリーズ」も観てませんが、集団ヒーローっぽい作品は
映画「七人の侍」(54)など「忍者部隊月光」(64-6)以前にもあるでしょうね。
「変身忍者嵐」(72)や「快傑ライオン丸」(72)などの作品も作られましたから、
その当時の子供達(私より年上の方々)は時代劇にまだ馴染みがあったのかも知れません。

ボイスラッガーは1話か2話ケーブルテレビで観た記憶があります。
でわ
珍来 |  2012.05.20(日) 23:25 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます、toshiさん

「ゲッターロボ」(74-5)も玩具メーカーのムチャな要求があったみたいですね。
「集団ヒーローの中で変身するのは1人」がそれまでの常識だったようですが、
72年には「他の変身ヒーローとの差別化」がテーマになったようです。

帯番組は近年ありませんが、1週分の時間が長くなればドラマ性は高く出来ます。 
後半からそこに気付いたのかも… 「トリプルファイター」をもっと観たい気がします。
序盤は「白」ですが「オレンジ」になり、次第にキックしなくなったようですねw

74年頃の特撮やアニメを調べると、気のせいではなく明らかに「暗い」です!
そんなにヤバかった時代なのかな~ と思います。
「ウルトラマンレオ」は1stOPが「世紀末」してますね。

それから、レオの後番組はNETでは「勇者ライディーン」(75-6)ですね。
ウルトラ版「腸捻転」で巨大ロボアニメ時代の到来を感じさせます。
でわ
珍来 |  2012.05.20(日) 23:49 | URL |  【編集】

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