2012.08.01 (Wed)

スポ根ブーム (60年代後半~70年代)

梶原一騎(87年満50歳没)大先生原作の「柔道一直線」(69-71)は大人気ドラマでした。
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「東京オリンピック」(64)の大成功とテレビの普及を受けて「スポーツ根性物」(スポ根)は…
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「高度経済成長期」(60年代後半~70年代)に一大ブームとなりましたが、
80年代「安定成長期」には「ギャグ」にされるようになり、83年の「ある事件」で衰退しました。
管理人が84年に「少年漫画」にハマった切っ掛けになった作品について。
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「日本オリンピック委員会」(JOC)はソ連の「アフガニスタン侵攻」(79-89)に抗議するため
「モスクワオリンピック不参加」を80年5/24の総会で選択しました。

「こぐまのミーシャ」(79-80、テレビ朝日系列)はモスクワオリンピックのマスコット。

モスクワオリンピックの独占放送権を取得していたテレビ朝日は大損!
VHSとβを統一せず「家庭用ビデオ」販売を急いだ家電メーカー各社も当てが外れました。

柔道の山下泰裕(当時22歳)選手が涙ながらに参加を激しく訴える弩迫力の映像を観て、
幼い管理人は「オリンピック」「戦争」に初めて強い関心を持ちました。
スポ根衰退への影響は不明ですが、大変ショッキングな出来事でした。


梶原大先生がスポ根を確立した「巨人の星」(68-71)は再放送で観ましたが…

星一徹がよく理解出来ませんでした。「野球ロボット・オズマ」は強烈に覚えてます。
この作品は「漫才ブーム」(80-2)の頃に頻繁にお笑いネタにされてました。
「名古屋五輪招致失敗、ソウルに敗れる」(81)もお笑いネタにされてた記憶があります。
(管理人は幼少の頃より「プロ野球」「高校野球」をあまり観ませんでした)

「柔道一直線」は再放送で観た記憶も全くありませんが「テレビ探偵団」で…

近藤正臣さん演じた主人公のライバル「結城真吾」がピアノの鍵盤に立って
「猫踏んじゃった」を足で演奏する有名なシーンが流れて、初めて知りました。
「仮面ライダー」(71-3)「がんばれ!!ロボコン」(74-7)に大きな影響を遺した作品です。


70年代末「ラブコメ」の台頭が大きいようです。 その代表例として「タッチ」(81-6)。

姉達が熱心に観てましたが、管理人は面白さが分からず観ませんでした。 それに対し…

「あしたのジョー2」(80-1)は強く心惹かれて夢中で観ました。
(漫画「あしたのジョー」(68-73)の原作者「高森朝雄」は梶原大先生のことです)
東洋太平洋バンタム級チャンピオン「戦うコンピュータ」金竜飛が最も印象に残ってます。
第23話「燃える野獣と…氷」は今観ると色々と有り得ないんですが、衝撃的でした。


本物の地獄? そう「戦争」だよ。 
 

管理人は金竜飛で「朝鮮戦争」(50-3) …というか「韓国」を初めて知りました(爆)。
52年3月にGHQが日本に兵器生産を「許可」(≒命令)したので劇中の爆弾は「Made in Japan」
かも知れません。 この戦争による「朝鮮特需」「特需景気」は高度成長期の礎になりました。
(47年から日本が主権回復した52年4/28以前の「輸出品」は「Made in Occupied Japan」 表示)


再放送もしっかり観て「いつか原作漫画を読んでみたい」と漠然と思ってた
83年に梶原大先生が「月刊少年マガジン」(講談社)副編集長への

「傷害事件」「逮捕」されるという大事件が起きました。

直後にそれまでの様々なスキャンダルが明るみに出て、連載作品は「打ち切り」、
単行本は書店から「撤去」、その多くが「絶版」処分になり名声は失墜しました。
管理人は弁護する言葉もありませんでした。 スポ根衰退の決定的な出来事でした。

しばらく経った84年の年初に従兄が「あしたのジョー」全巻を持ってることが分かり、
借りて無我夢中で読んだことが管理人の「読書熱」の切っ掛けでした。
その後、友達から借りた「少年漫画の単行本」と図書館から借りた本
(「戦争」「環境、エネルギー問題」から「(SF)小説」や「将棋の本」「落語」まで色々)を
帰宅後に自室で読み耽るようになり、84年はほぼ丸ごと「テレビ離れ」しました。

しかし「ロサンゼルスオリンピック」中継だけは例外的に観ました。

最も注目したのは「山下泰裕選手の柔道無差別級決勝・金メダル」。
管理人がスポーツ中継を観て涙したのはこの時が初めてでした。
(この大会はアメリカの「グレナダ侵攻」(83)に抗議して東側が不参加でしたが、
スポンサーを募って大規模な黒字を出したので「ターニングポイント」的な大会でした)



スポ根衰退の4番目の要因として「日本人の心の変化」が考えられます。
「高度成長期」は「貧しさに対する恐怖」と「豊かさに対する恐怖」がありました。
戦争の記憶がまだあるので豊かさに「後ろめたさ」を感じる人々も多かったでしょうし、
嘗て無い「豊かさ」(力)を手に入れた代償に「何か大切なモノを失うのではないか?」
という漠然とした不安もあったように思われます。 だから
「真っ白な灰になって燃え尽きる」に共感出来たんだと思います。

70年代の「超人的な力を手に入れた代償に人間性を失ってしまう」的なヒーローも
「豊かさに対する恐怖」を反映していたように、管理人は思うのです。

「YAWARA!」(89-92)はOPに「a fashionable judo girl!」の副題。

OP&EDだけ観ると柔道のアニメとは到底思えませんがクォリティは凄まじく高いです。

80年代後半は「貧困」は完全に過去のモノと思えるほど「貧しさに対する恐怖」が
薄らいだ時代ですが、同時に「豊かさに対する恐怖」も忘れてしまった時代でした。
それを忘れたことが「バブル崩壊」を引き起こした根本的な原因だと思われます。
でわ
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Comment

こんばんわ・・・

人間って豊かすぎても

貧しすぎても

満足出来ない生き物なんでしょうね・・・
とら |  2012.08.02(木) 01:41 | URL |  【編集】

スポ根について

子供の頃はスポ根がメインでしたが、柔道一直線自体は観ていませんでした。巨人の星も再放送世代ですね。
 良いか悪いか分かりませんが身を削る熱さは感じました。侍ジャイアンツもタイガーマスクも原作だと主人公死んでますものね。
 
 80年代は確かに熱血を笑う?傾向がメインな感じでしたね。うる星やつらなんかもその傾向があったかなあ。
 
 自分はその後新人類なんて言われた世代かも。でもイナズマンの敵かい?って思ってましたが。
toshi |  2012.08.02(木) 19:37 | URL |  【編集】

こんばんわ、とらさん 

貧し過ぎてもても間違いを犯してしまうし、豊か過ぎても同様ですね。
スポ根全盛の時代をご存知ないと思いますが、私も同様ですw
でわ
珍来 |  2012.08.02(木) 21:50 | URL |  【編集】

こんばんわ、toshiさん

「柔道一直線」の足でピアノシーンはターボとゴーオンVSゲキでも見られましたね。
「巨人の星」「侍ジャイアンツ」の読んでませんが「タイガーマスク」は全巻読みました。

端的に言って80年前後から「根性? ダサい!」という風潮になったようです。
それ以前をよく知らないんですがw 日本が色々と安定して来たんでしょうね。

「うる星やつら」は面倒の「暗いよ、狭いよ、怖いよ~」が最も印象に残ってます。
「新人類」が新語・流行語大賞に選出されたのは86年ですね。
89年一杯までメチャクチャ楽しい時代だった記憶があります。
でわ
珍来 |  2012.08.02(木) 22:14 | URL |  【編集】

そんな中、

とうとう男子柔道は金メダル0に終わりました…。
審判のいい加減さが目に余る一方で
柔道とJUDOの違いを見せつけられた気がします。
山下さんがメダルを取った頃はまさに
東西冷戦によるボイコット合戦で
モスクワとロス、二か所8年で一回と今振り返ると思えて来ます。

それにしても人は貧しすぎてもあれですし
かと言って豊か過ぎても…なんですよね。
だからこそ一応総中流が崩壊している今の日本に様々な危うさを感じます。
戦隊者 |  2012.08.04(土) 11:08 | URL |  【編集】

レス遅くなってすいません

女子57kg級金メダル・松本薫さんのように
闘志を表に出す選手が男子柔道には居なかったですね。

84年ロスの山下選手も印象深かったのですが、
88年ソウルの斉藤選手の時も非常にプレッシャーが掛かる状況
(男子柔道は金メダル0)だったので固唾を飲んで見守りました。
3大会ぶりに東西陣営が揃った大会だったのに、
日本選手へのブーイングを韓国のオリンピック委員会が
「感情的にやむを得ない」と”容認”したことが残念でした。
2002ワールド杯のこともあるのに「韓流」なんて言われてることが
未だに自分的には不思議で仕方なかったりします。

「日本人の心の変化」がスポ根衰退の最大の要因でしょうが、
記事の中でうまく表現出来なかったと思います。
今考えると80年代後半は色々おかしかったんですが、当時は感じませんでした。
でわ
珍来 |  2012.08.05(日) 18:13 | URL |  【編集】

「あしたのジョー」は全巻読みました。金竜飛のエピソードはしびれましたね~。オズマもベトナム戦争に行って最後は非業の死を遂げるんですよね。
りい |  2012.08.07(火) 17:34 | URL |  【編集】

お久しぶりです、りい さん

「巨人の星」は記憶が曖昧なので調べましたが、
アニメ版ではオズマのその後が「ベトナム戦争」絡みで描かれたようです。
(原作漫画では帰国後の描写無し)

金竜飛は通称「トラ部隊」と呼ばれる白兵戦専門の特殊部隊の一員でしたが、
アニメ版では「ベトナム戦争に参加した」ことになってました。
私の記憶では金がベトナム兵をナイフで続けざまに殺害するシーンがあったような…
「いくらジョーでもこんな人と戦って勝てるはずがない」と思ったことを覚えてます。
でわ
珍来 |  2012.08.08(水) 22:27 | URL |  【編集】

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