2014.03.30 (Sun)

天空戦記シュラト (89~90)

「天空戦記シュラト」は密教とインド神話をモチーフにした「異世界ファンタジー」作品でした。
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オン シュラ ソワカ! 修羅王シュラト!!

親友同士の日高秋亜人と黒木凱(夜叉王ガイ)は前世の因縁で「天空界」に転生しましたが…
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シュラト… お前を殺す! 何故かガイはシュラトを付け狙いました。

第1話「オン・シュラ・ソワカ!」と第39話(本編最終回)「永遠なれ修羅王」を紹介します。

日本アニメの 「作画崩壊」「産業の空洞化」 について。

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管理人が「シュラト」を初めて知ったのは、同じクラスの女子達がその「作画崩壊」を
悲しんでいた時です。 その時、彼女達に非常に愛されてる作品である事が分かりました。

80年代を代表する作画崩壊アニメ として現在知られてる

と言っては言い過ぎでしょうか? 作画崩壊はアニメ黎明期から現在まで消えない問題で
「シュラト」に限った事ではなく「もっと酷い作品がある!」と挙げたらキリがありません。

「超時空要塞マクロス」(82~3)は作画が非常に良い時と悪い時の落差が激しかったです。
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マンパワー不足からスケジュールが逼迫し、一部海外(韓国)発注した事が原因でした。
"制作費削減" 目的もあり「アニメブーム」絶頂期に日本アニメ業界の足元は崩れ始めます。

「機甲創世記モスピーダ」(83~4)はSF的な "バイクに変形するパワードスーツ" が登場!

"移動手段になる鎧" であり "オブジェ形態になり箱に入れて背負う" よりずっと機能的です。

「超時空シリーズ」第3(最終)作「超時空騎団サザンクロス」(84)もSF「鎧もの」的でした。

「巨大ロボもの」との境界に位置する作品で、3人組ヒロインは「スケバン刑事Ⅱ」(85~6)
を先駆けてました。 2作品ともその斬新さを活かし切れず、評価は低いようです。

タツノコプロは70年代にも「鎧もの」的な作品を制作してますが、今後の記事で触れます。
(アニメ「星矢」でもB財団のゴリ押し科学で造られた「移動手段になる聖衣」が登場しましたw)


「聖闘士星矢」(東映動画(現・東映アニメーション))の大ヒットにより、葦プロダクション
(現:プロダクション リード)は3人戦隊的な「超音戦士ボーグマン」(88)を制作しました。
(サンライズ制作の「鎧伝サムライトルーパー」(88~9)より17日早く放送開始)  

管理人は今回初めて観ましたが、一番人気の紅一点アニス・ファームが素晴らしいです!!
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声は鷹森淑乃さん(ナディア)。 の野郎二人なんか調べる気も起きませんでしたw

サイボーグ戦士・アニスの「バルテクター」装着シーンでは「乳揺れ」がありました。
胸部装甲が胸を圧迫してその谷間を深くした後、その弾力により柔らかく押し返されます♪
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企画段階のタイトルは「黄金戦隊ボーグマン」で「戦隊」に "先祖返り" した感があります。

SFブームも去った感があったので「星矢」大ヒットの要素を受け継いでいない気がします。

主人公チームが ①美少年戦隊 的で世界観が ②ファンタジー
である事が「やや高い年齢層の女性」アニメファンを惹き付けた2大要素だと思われます。


タツノコプロ制作「シュラト」はアニメ「星矢」が終了した5日後に放送開始されました。
漫画「孔雀王」(85~9)と「聖戦士ダンバイン」(83~4)を混ぜた的な「異世界ファンタジー」で
「星矢」のヒット要因を研究し尽くして、更に新要素を加えた感がある意欲的な作品でした。

「調和神ヴィシュヌ」によって転生したシュラトは「吉祥天ラクシュ」のキスで目覚めました。
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俺はな、ファーストキスは明菜かナンノに決めてたんだぁ!

時代を感じます。 90年代に「アイドル冬の時代」は到来するなんて誰も。。。

「破壊神シヴァ」の呪法により、ガイは "黒の光流(ソーマ)" を纏わされました。

「創造神ブラフマー」は一万年前の戦いでヴィシュヌと共にシヴァを封印し、戦死した八部衆の
修羅王と夜叉王を後継者に選んで、その魂を人間界に送った時点で力尽きたのです。
(ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァはヒンドゥー3大神で、宇宙の創造、維持、破壊を司ります)

「神甲冑」(シャクティ)は掌サイズの「護符」(ヴェーダ)に縮小し、更に移動形態「バルダ」
になります。 その姿は動物型の雲に乗ってるようで世界観に非常にマッチしてました。

「修羅王シュラト」(獅子)、「夜叉王ガイ」(狼)、「天王ヒュウガ」(虎)、「龍王リョウマ」(龍)
4種のプラモデルは発売されましたが「迦楼羅王レイガ」(鳳凰)は発売されなかったので…
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合体技「獣王曼荼羅陣」が完全に再現出来なくて、男性ファンを悲しませたようです。
タツノコの "移動形態になる鎧" と当時大ヒットしていた "ミニ四駆" を組み合わせる、
アイディアは非常に良さそうでしたが、肝心の出来が良くなかったためヒットしませんでした。

八部衆の紅一点・那羅王レンゲ(一角獣)は活躍が少なく、声の林原めぐみさんが勿体無い!
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「鎧伝」でも終盤で「迦遊羅(かゆら)」(声:勝生真沙子さん、セーラーネプチューン)が
「忠」の戦士(最強らしい)となり8人になります。 「鎧もの」は女性戦士が冷遇気味かな…

「シュラト」は第3クールから作画が極端に悪い回が見られました。 その原因は
「スケジュール的な問題」と「玩具不振による制作費削減」が考えられます。

第34話「最終決戦!憎しみの拳を引け」でヴィシュヌは倒れ、ラクシュを後継者にします。
そしてシヴァの前でシュラトはガイと戦い "黒のソーマ" に取り込まれそうになります。

管理人が本放送を観たのはこの回からで「女子達の涙」に納得出来ました。


85年の「プラザ合意」により「バブル景気」(86~91)が始まると同時に日本の各種産業の
海外移転が加速して「産業の空洞化」が懸念されるようになり、
86年に「アニメ業界」の例が国会で取り上げられ、テレビ番組で実態が詳しく解説されました。
①反発が少なく槍玉に上げ易い ②若年層が関心を持つ
がその理由だと思います。 現に管理人はその番組で初めて強い関心を持ちました。
日本経済は絶頂を迎えながら、その足元は既に脆くも崩れ始めていたのです。


シュラトが "黒のソーマ" を拒んだ事により、ガイは呪縛から解放されましたが、
シヴァによりガイの肉体は滅びます。 そしてシュラトとガイの魂は一つとなり、完全なる
ブラフマーの後継者となってシヴァを倒しました。 しかし、地上界は全く平和にならず…

シュラトは天空界、いやこの世の全てのモノが "黒のソーマ" を秘めてる事を知ります。
最強になった彼でも救う事は到底不可能で、彼自身が "第2のシヴァ" に成りかけました。
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俺が今までやって来た事は何だったんだろうな?

分からない。 彼らが命を懸けて守った世界こそ「悪」そのモノだったのです。

「守るべき価値があるのか?」多くのヒーローが直面した疑問に、彼は答えを出しました。
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そんなに捨てたモンじゃないさ、俺達だって♪

「鎧もの」によって「やや高い年齢の女性層」をターゲットにした作品は "商売にならない"
事が判明しました。 現在ではその層は「アニメをあまり観ない層」と誤解されてるようです。

アメリカが過去に似たような失敗をしてて、ヤバい事が分かっていたのに、
日本が「バブル崩壊」や「産業の空洞化」を防げなかった事を、疑問に思う方も多いでしょうが
その先に奈落がある事を薄々感じながら、一人一人が自分の欲望に負けてしまい、その
「欲望の激流」を止められる "スーパーヒーロー" が居なかったからです。
そんなヒーローが居るハズないので仕方無い事でした、後の世代にツケを残す事を含めてw
でわ

P.S.
韓国や中国は日本からの莫大な経済援助で経済発展した事に感謝するどころか、逆に
「格差を拡げて拝金主義を蔓延させた」と非難する人が多いようです。

そのままだと「客」にならないし「仕事」も任せられないから "レベルアップ"
させる必要がありましたが、彼らが言う通りその事によって彼らが元来持っていた
"黒のソーマ" を増大させてしまったのかも知れません。
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16:00  |  アニメ

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天空戦記シュラトの作画崩壊の原因

前回の鎧伝サムライトルーパーに続き天空戦記シュラトを取り上げて下さり感謝しています、シュラトの作画崩壊の原因なんですが、私はシュラト放映当時のアニメ雑誌を古本屋で何冊か購入しましてアニメ業界の当時の現状について書かれていた記事を読みました、1989年中期当時、アニメの製作本数がアニメ製作者の許容範囲を超える本数を製作しなければならない状況になってしまい、製作現場はパニック状態になっていたと記載されていました、他にもアニメ制作者の人手不足が深刻化されていた時代でもありましたからシュラトが後半、作画崩壊したのは管理人さんが仰る様に予算削減の関係もあるとは思いますが私は人手不足が原因ではないかと考えています、それは超時空要塞マクロスも同じだと思います、マクロスはアニメブームの真っただ中の1982年に製作されましたから、マクロスの作画崩壊も人手不足が要因ではないかと思います、聖闘士星矢から始まった変身鎧ヒーローものは1988年の超音戦士ボーグマン、サムライトルーパー、そして1989年のシュラトの計3本製作されましたが、3作全て視聴率、関連商品の売り上げが低迷していました、サムライトルーパーの記事でも記載しましたがロボットアニメみたいに大量生産されなかったのはその様な背景があったからだと思います、話がメチャクチャになってしまってすみませんでした。
あさばよしゆき |  2014.03.30(日) 16:55 | URL |  【編集】

こんばんわ、あさばよしゆき さん

「作画崩壊」の件には触れないワケにはいかなかったですね。
調べると最近も多いようで、海外発注ばかりではなく、
日本で若手が育ってない事やスタッフの高齢化も原因のようです。
「産業の空洞化」こそ防ぐ事が不可能な事かも知れません。
韓国は勿論、中国からも引き上げて、そのうちミャンマーに発注するかもw

今考えると80年代はアニメがムチャクチャ多かったですね。
70年代は全く分かりませんが、90年代よりはあったのかな。

「美少年戦隊」は92年から「美少女戦隊」に引き継がれた感があります。
鎧っぽくはありませんが「聖衣」的ではありますねw

「シュラト」は90年代後半にケーブルTVで観ましたが、知り合いが
「一角獣の戦士は不遇」と言っていた意味が分かりました。
「ボーグマン」は本当の事を言えば、アニスにだけ興味出ましたw
「迦遊羅(かゆら)」も印象に残るキャラだったようですね。
でわ
珍来 |  2014.03.30(日) 18:50 | URL |  【編集】

こんにちは。初めまして。ときどき読ませていただいていました。
『シュラト』を取り上げていただきありがとうございました。
今日では作画崩壊で記憶されてしまっていますが、前半は絵も綺麗で展開も素晴らしかったです。
「鎧もの」は女性キャラ不遇の傾向にあると思いますが、『シュラト』は女性キャラが一番活躍した作品だったと思います。
ヒロインのラクシュは一行についてきて戦闘にもたちあいますし、レンゲは人気の割に不遇とは言えますがそれでもメインキャラたちと互角に近い力を持ってますし。
お助けキャラのサラスもいましたし。
『トルーパー』では鎧もの最強女性敵キャラ迦遊羅がとても魅力的でしたが、
『シュラト』のトライローは出番は少なかったものの美人で色っぽくて大好きでした。
突然のところすみませんでした。
奈菜氏 |  2014.03.31(月) 00:49 | URL |  【編集】

初めまして、奈菜氏 さん

コメントありがとうございます。
「シュラト」は平成の作品でした! 同時期の「ターボレンジャー」も
「ダンバイン」だけではなく「星矢」にも影響されたのかも知れません。

全体的に作画が悪い作品は、そもそも印象に残らないでしょうね。
「シュラト」は2クールまで良かったので印象が強烈だったようです。
もう少しだけ男児よりにして、玩具が企画倒れにならなければ、
4クール放送したのではないか? と思われます。

そうなっていれば、レンゲももう少し… 小説版では活躍が多いようですね。
ラクシュとサラスはシャクティを持つ予定だったらしいですね。
トライローは仰る通り素晴らしかったです!

「迦遊羅」で検索したら、こんな動画を見つけました。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm7522687
人気の高さが分かる気がしますが、設定「12歳」ですか!?

「ベルばら」から「やや高い年齢の女性層向けアニメ」を
連続して採り上げましたが、近年は制作されてないようですね。
仕方ないかも知れないけど、大きな可能性を秘めてるように思えます。
でわ
珍来 |  2014.03.31(月) 21:34 | URL |  【編集】

サムライトルーパーとシュラトの敗因は大きく2つあると思います。まず一つ目は
玩具購買層である少年たちの心をつかめなかったことです。星矢は確かに女性人気も
ありましたが、少年層にも人気がありました。
これは当時の少年たちにとっての聖書である週刊少年ジャンプに連載されて
いたからです。 人気少年雑誌という後押しの無いサムライトルーパーと
シュラトは少年層の人気はいまひとつでした。
第2の敗因として、主なファンが玩具を買わない女性層なのに主力商品が玩具
だったことです。

今であればアニメを「玩具を売るための30分CM」としてではなく、
「アニメ本編」を商品としてOVAやDVD,CDという形で売るという
手法は一般化しています。
サムライトルーパーとシュラトは「アニメ本編」を商品として売り出せる
可能性がありながら、旧来の玩具販売にこだわり失敗した、 星矢は玩具販売
に成功した、そういうことでしょう。

片倉(焼くとタイプ) |  2014.03.31(月) 23:44 | URL |  【編集】

珍来さん:

何年も前から存じあげていましたのでお返事いただき光栄です。
この場所のお蔭で記憶の彼方の思い出が何度も蘇り、
更新を楽しみにさせていただいています。

ターボレンジャー本当にお好きですよね。
私は当時小学生でヤミマル格好いいな~と思っていましたが、
途中の三幹部全滅は衝撃でした。
特にいつも居丈高にしてたジャーミンがラゴーン様に追いつめられて、墜落させられて、
とどめはブラックにしかもハンマーで殴られて、
最後の力でクロコボーマ復活させて力尽きる一連の流れがすごくかわいそうで憎めなくなりました。
子供のころの私の幹部に対する印象ってあんまり強いイメージなかったんですよ。
ですから何かいじめられてるみたいで。

トライローに反応していただいてとても嬉しいです。
シャクティ一人だけハイレグで目立つし、しかも黒髪美人。
残念なことに覚えている方が少ないのでもっといろいろな方に知ってほしいなあ……。
小説では彼女もかなり出番が増えてて格好いいですよ。
彼女は大好きだったのにジャーミンと同様、最期はかなり気の毒で忘れられないキャラになりました。

迦遊羅が12歳という設定は知っていました。
当時は彼女の方が私より少しだけ年上でしたが「え~うそだ~」と。
彼女は鎧もので唯一登場期間が長い女性敵キャラでしかも強かったからインパクトありましたね。
自己紹介4回もしましたし。
こうしてみるとジャーミン、トライロー、迦遊羅ってちょっと似てますよね。
長文失礼しました。ではではまた。
奈菜氏 |  2014.04.01(火) 19:55 | URL |  【編集】

お久しぶりです、片倉(焼くとタイプ)さん

2作品の記事を書く前に「鎧もの」を調べてたら、男児層向けで
「桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND」(89~90)の「変化テクター」
「PEACH COMMAND 新桃太郎伝説」(90~1)の「Gメタル」
「スーパービックリマン」(92~3)の「サイバーテクター」がありました。
これらもそれほどヒットしたワケではないようです。
「星矢」に並ぶ作品が無く「巨大ロボもの」の後を継ぐ分野になりませんでした。
他にもそれっぽいのがいくつかありますが、観てない作品ばかりで良く分かりません。

近年はそういう「やや高い年齢の男性層向け」深夜アニメが多いようで、
萌えと言うより燃えの「戦闘美少女もの」に遅ればせながらハマってますw
でわ
珍来 |  2014.04.01(火) 21:41 | URL |  【編集】

奈菜氏さん、こんばんわ。

ジャーミンは台詞がぎこちなかったけど、最期は強烈でしたね。
「ターボレンジャー」「ファイブマン」共に "新規児童層獲得"
を目指しましたが、中盤から「やや高い年齢の女性層」向けと言える
「キリカ(ヤミマルと赤い糸で結ばれた)」「シュバリエ」を登場させ
"梃入れ" に成功してます。 その層の影響力は大きいように思えます。

「降三世明王トライローの最期(天空戦記シュラト)」
ttp://www.youtube.com/watch?v=CdvAnr3FyCE
いや~、強烈ですね! 私はケーブルテレビで「シュラト」
全話観ましたが、子供の頃に観たとしても覚えてるかもw

迦遊羅は "永禄2年(1,559年)" 生まれの12歳だそうです(汗)。
第28話で初登場ですが、高笑いと名乗り、十二単と武装解除シーンなどが
インパクト大だったようなので、後で何とかして観てみようと思います。
でわ
珍来 |  2014.04.01(火) 22:08 | URL |  【編集】

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