2015.10.11 (Sun)

妖怪人間ベム (68~9)

「妖怪人間ベム」は "人間になれなかった" 「ベム」「ベラ」「ベロ」の集団怪奇ヒーローもの。
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早く人間になりたい!  3人は放浪しながら人間の為に戦います。

寡黙なベム(声:小林清志さん、次元大介)が持つ "信念" にベラとベロは賛同しています。
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いつかきっと俺達は人間になれるんだ! 

人間以上になった、第2話「階段を這う手首」と第26話(最終回)「亡者の洞穴」を紹介します。

「怪奇もの」「ヒーローもの」のルーツ? について。

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「魔」 を人類が自らの恐怖心で創り出したものと総称すると、自分達の味方をしてくれる
「神」 を創り出す事で安心を得た、と思われます。 文明が進むと「神」の力で「魔」と戦う
「超人」 を考え出し、科学的な説明をしたり、飽きるとファンタジーに回帰したりしました。

「怪奇もの」ブームの後に「ヒーローもの」ブームが来るのは "必然" なのかも知れません。
…本来 "敵" である「魔」が人間の味方をする作品があるのは、おかしな事ですよね?


紙芝居作家・永松健夫(61年満49歳没)さんは "怪奇もの" 「黒バット」(1,930、昭和5年)を
終わらせる為「黄金バット」を登場させました。 日本(世界?)初の "スーパーヒーロー" で…
黄金バット(永松健夫)
「スーパーマン」(38)や「バットマン」(39)よりも先でした。 「蝙蝠」が "悪のイメージ" なのは
小説「ドラキュラ」(1,897、英)の方が先でしたが「吸血鬼」のイメージが世界的に確定したのは
映画「魔人ドラキュラ」(31、米)からでした。 「黒バット」は血を吸ったりはしませんでしたが、
際限無く強くなった為、作者も困ってしまい「黄金バット」が考案されたと言われています。

アニメ「黄金バット」(67~8)では "一万年の眠りから目覚めた" らしい事以外一切不明!


蝙蝠だけが知っている  "強い!絶対に強い!" 事だけは確か。

ツッコミ所満載ですが、(スーパー)ヒーローもの、として既に完成されてる、ような気もします。
「巨人の星」(68~71)の前番組としても有名、この作品は興味があるので調べてみます。


「魔人ドラキュラ」と "ホラー映画ブーム" を起こした映画「フランケンシュタイン」(31、米)は
"世界初のSF小説" 「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」(1,818、英)が原作。
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"名も無い怪物" は科学的に造られた "超人" でしたが "醜い" ので迫害されました。

もし「スーパーマン」地球名「クラーク・ケント」が "地球人と異なる容姿" ならば
地球人の為に戦うでしょうか? 迫害された事を憎み、それ以前のSFに登場した宇宙人と
同様に地球を攻撃するかも。 擬態するなど特別な能力があるならば、地球人に紛れ込み、
時々騒ぎにならない程度に "力" を使って、何が起きても "我関せず" で居るかも。
…もし迫害されても、それでも地球人の為に戦おうとしたら、有り難い事ですね。。。


ベム達は迫害されたでしょうが "信念" により人間を憎みませんでした。 しかし、ベラは…
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人間になれる日を信じて正しく生きて行くんだ

フッ、分かってるよ、そんな事  報われない事に時々苛立つ。

殺し屋ムントと手下は "自業自得" 的な最期を遂げましたが、その後ベムは思索に耽ります。
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(死なせてしまった…) と反省してるのかも、初期は3人とも「やり過ぎ」気味です。

シャーウッド邸の財産の為に、継子・ジミーを殺害しようとしたアリスをベラに襲わせます。
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この女はあの坊やを殺そうとしたんだよ!

満月が関係するか不明ですが、ベラは "幻術" 能力が最も高く、人間の善性に懐疑的なドS。
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このまま死んでしまえばいいのさ ベムはベラの頬を打つ。

ジミーは母思いの良い子でした。 ベロは友達が欲しいのですがどうしても長続きしません。  
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嫌いだよ! オイラ、お前の為にやったんだぜ

ベラの幻術で仮死状態になった人間は悪い心が浄化されるそうですが、不安を感じます。
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お前は良い事をやったに違いない だって うむ 

彼等の行動が人間達に理解される事は終始一貫してありませんが、信念の強さから逆に…


人間の方がよっぽど醜い と感じられる事が多い作品でした。

"本来の姿に戻る" ですが日本初の "全員変身する集団ヒーロー" でした。
「トリプルファイター」(72)より前ですから。  "世界初の変身シーン" はおそらく
「狼男」のイメージを確立した映画「倫敦の人狼」(Werewolf of London、35、米)と思われます。

柱を通る度に特殊メイクが濃くなる演出が有名で、これ以前はカメラが切り替わるだけです。

「狼」は古代から恐れられた「魔」であり、信仰された「神」でしたが、中世ヨーロッパでは
「狼男」は「魔女」と同様に "社会的弱者" に疑いを掛けて迫害するものになりました。
(他所から「神」が来ると、それ以前の「神」が「魔」になる事(妖怪化)は世界的にあります)

西洋で有名な怪奇ヒーロー&ヒロインは「吸血鬼(不死人)」「フランケンシュタイン(人造人間)」
「狼男(変身獣人)」「魔女」でしょう。 いずれも(60年代後半まで)人間の為に戦ったりしません。

<追加>深夜アニメ「怪物王女」(07)は漫画「怪物くん」(65~9、80~2)をヒロイン化してますが…

"姫" は人間の味方ではありません。 怪奇&暴力要素が強い「男性層」向けの作品です。


長生きする為に人間の魂を喰らっていた姉妹(元人間?)は、ベロが妖怪と知ってビックリ!
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ホントにこんな生き物が居たのだね! お前らは何だw

ベムとベラは人間になれる方法を知りました。 彼らには "どうして気付かなかった" 的な事。
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俺達の魂の生きた人間に乗り移らせる事だったんだ

ベロを人間にするにはちょうどいい子供が居て、その方法が人間を犠牲にする事を知ります。
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あの坊やを殺す事になるんだ  う~ん 

彼らは人間を守る為 "誇り高い決断" をしました。 "人間以上" になった、と言えます。
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妖怪人間でなければ見分けられない敵が

居るんだ、分かったか?
 えぇ
 全52話の予定が半分に短縮。

「妖怪ブーム」(60年代後半~70年代前半)では「鬼太郎」第1、2期に次ぐ人気作でしたが…

フジテレビ側の決定。 終了1ヶ月後に続編が企画されましたが制作されませんでした。
制作体制は「黄金バット」と同一で、日本人スタッフが韓国に派遣され、経験が浅いスタッフを
指導という形態で作画されました。 …その結果か画柄に、独特の怖さ、がありました。

82年に「パート2」全26話が企画され、パイロットフィルムが制作されましたが、頓挫。
 ttps://www.youtube.com/watch?v=c9inU6MrFh8
OPとED、興味があればどうぞ。 「鬼太郎」の絵柄の変化はOKですが、これは個人的にダメ。

「妖怪人間ベム -HUMANOID MONSTER BEM-」(06)はアニマックスで放送されました。

全26話で "人間の理解者" が居て、ベムが "信念" を持つ切っ掛けが語られてます。
…個人的に誰からも理解されず、色々謎のままの方が良かったかな。。。

「実写版」(12、NTV、全10話)は「劇場版」(12)も制作されるほど大好評でしたね。

OPを観た時は予想も出来なかったw …再評価される事が遅くて残念、な作品です。
でわ
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テーマ : アニメーション - ジャンル : テレビ・ラジオ

02:00  |  アニメ

Comment

杏さんがベラ役で良かったです。

2011年10月に実写版「妖怪人間ベム」が製作されましたがベラに杏さんを起用したのは英断と言えましたね、今では売れっ子女優となっています、最近になって結婚されたと聞きましたが、アニメの「ベム」はベムの声が「ルパン三世」の次元大介役の小林清志さんですが「仮面ライダーBLACK」の前半のナレーターでもありました、「ベム」が名作である事は揺るぎ無い事実なのですが「ベム」自体は60年代のアニメでもありますからあの時代のアニメは原盤を損失した作品が多いので全話現存している作品は少ないのではないかと思います、永久に視聴出来なくなった作品もあります、「ベム」の原盤は全話現存しているかな!?
あさばよしゆき |  2015.10.11(日) 21:02 | URL |  【編集】

実写版は…

番宣を観て「ヤバイ!」と思った記憶がありますが、
良い意味で予想を裏切ってくれました。
杏さんは今年の元旦に東出昌大と婚姻届を提出されました。

小林さんは実写版のナレーターを担当されてました。
アニメ版1stの原版が全部現存するかどうかは不明です。

「黄金バット」でも一部そうだったようですが「ベム」はほぼ
"日本初の外注アニメ" でした。 あの独特の絵柄はその後
80年代以降では再現しようとしても出来なかったのかも知れません。
すぐ続編をやれば良かったのに、フジテレビ。。。
日テレの方が "作品の価値" に気づいてたのかも知れません。
でわ
珍来 |  2015.10.11(日) 23:59 | URL |  【編集】

タイムレンジャー第32話の「犯罪者を救え」で
罪を償おうと逃走したラデスが当然その見た目から現代の人間から恐れられ
始末をしにきた直人が「化け物に生きる権利は無い」という言葉にシオンが
「見かけが違うから撃つんですか?生きる権利を奪うんですか?
彼らから見れば銃を構えるあなたの方がよっぽど怪物です!」
と真っ向から反論したことを思い出します(直人も最終的に考えを改めますが)

ゴーカイジャー第24話「愚かな地球人」で
再登場したジェラシットが人間に差別される姿を描きましたが
あっちはギャグ回でしたね(笑)
kivaxtuto |  2015.10.12(月) 01:33 | URL |  【編集】

滝沢直人はあの時点で…

「圧縮冷凍」もよく理解してなかったようですし、
シオンが地球人でないことも知ってたんですかね。
職務上当然の事をしてるのに、と思った記憶があります。

ジェラシットは、ホントはスゴく強いヤツで、
状況を楽しんでたのかな、と思います。
でわ
珍来 |  2015.10.12(月) 19:31 | URL |  【編集】

ベム実写版

これはヤッターマンと並ぶ
数少ない実写版の成功例だと思います。

ベムの亀梨君が平成実写版のオリジナルを作った一方で
ベラの杏ちゃんとベロの福君は昭和のファンの
心を掴むような演技でした。

欲を言えば杏ちゃんのあの部分にもう少し
谷間と言うかボリュームがあれば…。
なんて思いますが、これまでナチュラルメークな
役柄ばかりだった彼女があんなケバい格好でも様になったのが
彼女の魅力の幅を広げた気がします。
特撮最前線 |  2015.10.14(水) 14:48 | URL |  【編集】

お久しぶりです、特撮最前線 さん

映画「ヤッターマン」(09)って成功例だったんですか?
…今だに観る気しないんですけど、は置いといてw

ベムの平成実写版が、逆にアニメ昭和版の説明が
必要になるほど成功するとは夢にも思わなかったですね。

少し前まで「魔法少女もの」「戦闘美少女もの」を調べてましたが、
最近では「怪奇もの」に関心が出て来ました。
これこそ「ヒーローもの」のルーツではないか、と思います。
でわ
珍来 |  2015.10.14(水) 19:36 | URL |  【編集】

成功例とは言っても…

ヤッターマンの場合はアニメ版同様、
主人公には全く期待しておらず、
愛すべき三悪人がハマってくれれば。
と、思っていた所でドロンジョ様が深田恭子ちゃん、
こりゃやっちまったな…と思っていたら
さすがに爆発後のポロリは無かったですが
あそこまでブッ飛んでやってくれたのが
嬉しすぎる誤算でしたね。

実写版のベムはアニメ版ベムで次元でもお馴染みの
小林清志さんのナレーションも良かったです。
特撮最前線 |  2015.10.14(水) 21:36 | URL |  【編集】

そうですね…

深田恭子さん以外、誰が出演されてたか覚えてないです。
「賛否両論」は中々スゴイ事ですよね。
実写版の白鳥のジュンは「賛」が皆無だったようですから。

小林さんは日本のテレビアニメ初期からの方ですね。
昭和アニメ・ベロ役の清水マリ(現在79歳)さんは
初代アトムですから。
でわ
珍来 |  2015.10.14(水) 23:05 | URL |  【編集】

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